「Die with Zero」という書籍を読みました。とても印象深かったのでご紹介いたします。
「Die with Zero」は、ビル・パーキンスによる著書で、人生の充実と財務計画に関する新しい視点を提供する一冊です。この本は、ただ貯金することや財産を増やすことだけに焦点を当てるのではなく、人生の経験を最大化し、死ぬまでに全ての財産を使い切るというユニークなアプローチを提案しています。
印象的なポイントをいくつかご紹介いたします。
時間とお金のバランス
パーキンスは、時間とお金のバランスを取ることの重要性を強調しています。若い頃にしかできないことや、中年期に最適な活動、そして高齢期にしか楽しめないことなど、それぞれの人生のステージに応じたお金の使い方を提案しています。
人生の満足度を高める方法
本書では、人生の満足度を高めるための具体的な戦略が紹介されています。旅行、趣味、家族との時間、教育など、自分にとって価値のある体験に投資することの重要性が説かれています。
遺産の考え方
パーキンスは、遺産を残すことよりも、生前に大切な人と共有する経験や思い出の方が価値があると考えています。生きている間に他者に影響を与え、ポジティブな関係を築くことが重要だと述べています。
逆算思考
著者は、逆算思考(バックキャスティング)の重要性を強調しています。つまり、人生の終わりを見据えて今から計画を立て、どのようにお金を使うかを決める方法です。これにより、無駄な貯蓄を避け、最も効果的なタイミングでお金を使うことができます。
どの項目もとても納得感があります。
なんとなく日々薄々感じていたことをわかりやすく文章にしてくれていて、一気に読破してしまいました。
その中でも、
「いつまでも子供用プールで遊べると思うな」
という表現があるのですが、日々子供の成長を見守る親の視点で改めてグサっと突き刺されたような感じがしました。
日々子供とのかけがえのない時間の貴重さを意識してはいるものの、なかなかこの本で書かれているような行動に振り切れない葛藤との戦いの日々です。
アメリカと日本ではいろんな事情が違うとは思いますが、共通する視点は大いにあります。
「Die with Zero」は、人生の終わりを見据えた新しい財務計画の視点を提供する一冊です。お金の使い方を再考し、豊かな人生を送るためのヒントが満載です。ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか!